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前回、2000年(平成12年)にバナナの輸入量が107万9000トンと史上最高になった最大の理由はバナナの健康効果のPR、とくに「あるある大事典」の力が大きいと述べました。
今回も引き続き「あるある大事典」の「食べるだけでアップするバナナの健康パワー」を紹介します。
キレる子供を防ぐ
とかく、最近は子供がキレることが多く、これが多くの不幸な家庭や社会事件の原因になっています。この理由は完全には明らかではありませんが、バナナにはセロトニンといって不足すると、イライラしたり、キレる原因になる物質を多量に含んでいるそうです。おやつにバナナを食べさせることは大変良いことです。
私の短大には朝食を摂らずにくる学生が多いのですが、寝るのが遅く朝食を摂る時間がなく、また面倒のようです。そこで、私は、少なくもコップ1杯の牛乳とバナナ2本を食べるように奨めています。
朝食を食べないと脳が栄養不足になり勉強しても頭が働きません。脳の栄養になるのはブドウ糖ですが、バナナにはブドウ糖が多量に含まれています。
牛乳だけでは骨粗しょう症防止にはならない
近年の日本で大きな問題、特に年配の女性にとって大問題は骨粗しょう症です。骨からかカルシウムが抜けてスカスカになり、ちょっとしたことで骨折する病気です。高齢者の骨折は寝たきりの原因になります。
このことは広く知られていて、多くの人が牛乳を飲みます。しかし、近年アメリカでは牛乳は骨粗鬆症を助長するという研究発表があり、日本でもそれがある雑誌に紹介されて、農業団体が躍起になって打ち消すキャンペーンをしました。
アメリカの牛乳、乳製品の1人当たり年間消費量255kgに対して日本人は68kgです。従って、私は日本では牛乳の摂り過ぎが生じているとは思いません。
しかし、牛乳だけで骨が丈夫になると考えるのは間違いです。それは、骨にはカルシウム、リン、マグネシウムのミネラルが2:2:1の割合で必要なのです。牛乳は100g当たりカルシウムが110mg、リンが93mg含まれていますが、マグネシウムは10rしか含まれていません。
牛乳だけでは骨粗鬆症防止にはならない。
つまり、牛乳と同時にマグネシウム含有量の多い食物を摂る必要があるのです。マグネシウムは穀物、野菜、果物、海藻などに多く含まれていますが、最も手軽なのはバナナです。
バナナは100g当たりカルシウム6r、リン27rに対してマグネシウムを32r含んでいます。したがって牛乳とバナナを食べると、ほぼカリウム、リン、マグネシウム、が2:2:1になり、骨作りに丁度良いのです。
もちろん、これは若い人たちにも当てはまります。短大の学生の骨密度を測定したところ非常に低いのです。つまり、学生たちは牛乳は飲んでいるのですが、マグネシウムが足りないのです。
「あるある・・・・」の仕掛け人
この意味でバナナの消費が伸びたことは日本人の健康にとって大変良いことです。これは先月号に述べましたように輸入業者が資金を集めて医学部に寄付をしてバナナの健康効果を研究してもらい、それが学会などで発表されたのをマスコミが報道したためです。特に「あるある大事典」は効果が大きかったと思います。
実は「あるある・・・・」の仕掛け人は(株)エル・アイ・アイの正木陽氏です。
近年、国産の果物でも宣伝費にかなりの額が使われています。しかし、パンフレットやチラシを作っても、ほとんど役に立ちません。これを集めて、ドカンと大きなPRをすべきです。
「青果速報」によると、この9月に開催された日本食品工業学会と癌学会の2つの学会でバナナの抗酸化作用などの研究発表か行われたそうです。そのうち、これらの内容がテレビなどで紹介されると思いますが、国産果物も真似したいものです。なお、青果速報は「青果通信社」が発行している輸入果物の業界紙です。輸入果物に関心のある方は購入してください(電話03-3861-0935)。
ラジオ深夜便に"甘柿、渋柿"
ラジオ深夜便のことは9月号で紹介しました。イギリスでは子供たちに生活習慣病が大発生するので、その対策の研究が行われた結果、小学生に果物を食べさせるプログラムが始まったというレポートがありました。ところがその話の後に女性アナウンサーが「だって、果物も太りますのにね」とコメントしたので早速抗議の手紙を出した話です。
それが縁になって、11月21日(水)の午前1時5分頃から、"甘柿、渋柿"の題で40分ほど話をすることになりました。
カキもバナナに負けずに良い健康成分を含んでいます。まだ詳しい内容は決めていませんが、カキの消費拡大になればありがたいと思います。夜中、目覚めた方はNHKラジオ深夜便に耳をかたむけて下さい。(2001年11月号) |